■原因
アレルギー : 免疫異常で毛根に集まってきたリンパ球が脱毛を引き起こすという説。
ストレス・不眠・過労 : 蓄積により頭皮の血流が悪くなり、毛髪が脱落するという説。
その他 : ホルモンバランス異常、毛髪生え変わり周期障害、感染など
■種類
1)単発型 : 頭髪が円形に1〜3ヶ所単発的に抜ける症状。
2)多発型 : 頭の中で何カ所も毛が脱落する。
3)多発融合型 : 頭全体から均等に髪が抜けて、粗い状態になるもの。
4)全頭脱毛症 : 頭髪が全部抜ける症状。
5)汎発性脱毛症 : 頭髪以外にも、まゆ毛・まつ毛・ひげ・わき毛・陰毛なども抜ける。
■症状
基本的に自覚症状はありません。
■現在一般的に行なわれている治療
内服薬 : ビタミン剤、抗アレルギー剤、ステロイド、精神安定剤
塗り薬 : ステロイド軟膏、局部免疫療法など
頭皮刺激療法 : 紫外線療法、雪状炭酸圧低療法(冷凍療法)、温熱療法
その他 : 星状神経ブロック、頭皮マッサージ、サプリメント(亜鉛)、育毛剤、生活習慣の改善
しかし、実際にこれらの治療を行なっても、良くならない患者さんもたくさんいらっしゃいます。
当院では現代医学で良くならない患者さんに対して、積極的に漢方治療を取り入れています。
それでは、漢方治療でうまくいった患者さんを紹介しましょう!
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初診時 25歳 女性 アナウンサー 薬師寺佳子さん(仮名) |
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テレビ局に勤務する薬師寺さんは“美人のお姉さん系”の女性で、主に夕方のお天気コーナーに出演していました。ところが仕事上、ストレスが多い事に加え、睡眠時間も一日わずか3時間足らずと忙しい毎日を送っていたためか、ブラッシングの際に徐々に脱毛が目立つようになり、2ヶ月後には完全に円形脱毛症(多発型)になってしまいました。
始めのうちはエクステを付けるなど、何とかごまかせたようですが、ある日、「薬師寺さんはカツラですか?」と視聴者からの投書が届き、担当ディレクターから “ビジュアル的に問題がある”と出演を止められたそうです。
薬師寺さんは幼い頃からアナウンサーになる事だけを考えて生きて来た人ですから、それは絶望感を味わった瞬間だったと思います。
そして、薬師寺さんの代役として後輩が抜擢された事もショックだったようで、さらに脱毛部は拡大しました。治療のために、円形脱毛症を専門にした皮膚科を何件か受診して、飲み薬や塗り薬を試したそうですが、良くなる兆しは全くありませんでした。そこで、漢方治療に期待を持って私の所にお見えになったわけです。
ここで、円形脱毛症によく効く“オリジナル煎じ薬”を飲んで頂く事にしました。
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■経過
2週間後 : 産毛が生え始めました。
1ヶ月後 : 脱毛部に黒い髪が出現!
2ヶ月後 : 外出する時に帽子をかぶる必要がなくなりました。
4ヶ月後 : 脱毛部の痕跡が消えた!
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